『のび太の海底鬼岩城』とは?あらすじと見どころを解説(ネタバレ注意)

この記事では『映画ドラえもん のび太の海底鬼岩城』の

  • 詳しいあらすじ
  • 基本情報
  • 見どころ

などを中心に説明していきます。

ぜひ最後まで読んでくださいね。


『のび太の海底鬼岩城』とは?

映画公開時のキャッチコピー

「謎ガナゾよぶ海底人の大魔城!ビックリドッキリ夢と冒険の海底大探検旅行!!」

 

公開年月日 1983年3月12日
通算 4作目
監督 芝山努
脚本 藤子不二雄
時間 94分
動員数 210万人(歴代映画ドラえもんシリーズで最下位)
主題歌 『ポケットの中に』
歌・大山のぶ代
曲・菊池俊輔
歌詞・武田鉄矢
リメイク なし

 

『のび太の海底鬼岩城』は、芝山努監督の記念すべき第一作目です。

脚本は藤子不二雄で、藤子&芝山の黄金コンビの第一作目ともいえますね。

ただし、動員数的には歴代最下位に沈んでいる(海底だけに)
という不遇の作品でもあります。。。

歴代映画ドラえもんシリーズと比較しての特徴は、

  • 歴代トップを争うホラー感!
  • 歴代最初の海を題材にした作品。海底を舞台にした作品は本作のみ。
  • ゲストキャラが少ない分、オリジナルメンバーの活躍にスポットが当たる構成

などが挙げられますね。

『のび太の海底鬼岩城』の詳しいあらすじ

ネタバレ注意!
ここからは詳しくあらすじを書いていきます。ネタバレになるので気にする方はスルーしてくださいね。

1. 海底キャンプに出発

夏のある日、大西洋沖で沈没船が発見されたニュースが流れる。それは、昔に金塊を積んだまま沈んだとされるサンタフラメンコ号だった──。

一方、夏のキャンプの計画を立てるのび太たち。海に行くか山に行くかで意見が割れていた。

ドラえもんの案で行き先は海底に決定するが、山を推していたジャイアンとスネ夫は怒って帰ってしまう。

ところが、2人は金塊を積んだ沈没船のニュースを聞き、やっぱり海底に行きたいといいはじめる。ひそかに宝探しをする目的だが、ドラえもん達には内緒だった。

のび太の宿題をみんなで片付けてから、5人は海底キャンプに出発する。

まずはテキオー灯で深海に耐えられる体に。準備ができたら生意気なコンピューターを搭載した水中バギーに乗って、海底深くを目指してドライブを始める。

5人は不思議で壮大な深海の景色を楽しみながら、ハワイの近くを目指して突き進む。

目的地に着き、ちょうどいい山を見つけてキャンプを張る5人。午後からは深海魚を探しに行くが、途中で海底火山帯が活動をはじめ、命からがらキャンプまで戻ってくることに。

その夜。スネ夫が、明日はバミューダトライアングルの謎を解きに西に方に行きたいと言い出すが、ドラえもんは断固反対する。みんなの安全を考えると、そんな危ない場所へは連れていけないという判断からだった。

翌朝、スネ夫とジャイアンの姿が見えず、バギーも消えていることに気づき、焦るドラえもん。

テキオー灯の効力は24時間で切れるため、ジャイアンとスネ夫はあと1時間もすれば、海底で活動できなくなり、水圧で破裂してしまうのだった。

2. バギーが見たものとは?謎の海底人

息苦しさを感じ、テキオー灯の効果が弱まってきたことに気づくジャイアンとスネ夫。

キャンプに戻るようバギーに命令するが、バギーは言うことを聞かない。やがて2人はバギーから落ちて意識を失う。

一方、ドラえもん、のび太、しずかは、急いでタケコプターでバギーの後を追う。ところが、いつまで経っても追いつく気配はない。

1時間が経過し、諦めムードの3人。そこで、ドラえもんがとりよせバッグで海岸からどこでもドアを取り寄せることを思いつく。3人は祈るような気持ちでジャイアンたちの元へ向かう。

予想に反してジャイアンとスネ夫は生きており、喜びあう一同。誰かがテキオー灯を浴びせたとしか思えないが、それが誰なのかはわからない。

その後、マリアナ海溝を探索中の一行は、例のニュースになっていたサンタフラメンコ号を発見する。

皆が船室を探検する際、1人だけ外で待っていたのび太が、巨大な火を噴く魚バトルフィッシュに襲われてしまう。

戻ってきた4人に事の経緯を説明するが、いまいち誰にも信じてもらえない。

その夜。しずかの部屋をバギーが訪ねてきて、ジャイアンとスネ夫を助けた人物を知っているという。

バギーが録画したビデオを見ると、そこにはなんとジャイアンとスネ夫を助ける海底人の姿が映っていた。同時に、のび太を襲った火を噴く魚も映っていて、それが海底人の敵であることも伺い知れるのだった。

3. ムー連邦へ。海底火山の大噴火!

ビデオを見ている5人を突然巨大なイカが襲う。
5人はキャンプに逃げ込むが、すぐに全員がイカの足に巻き取られ絶体絶命のピンチに。

そこで、巨大イカを撃退してくれたのは、なんとビデオに映っていた海底人だった。

ドラえもんは感謝を述べながら近づくが、突然海底人に銃で撃たれ、5人の意識はそこで途絶えてしまう。

目が覚めるとそこはムー連邦と呼ばれる海底人の国だった。5人を気絶させた男、海底人のエルが部屋に入ってきて、事情を説明する。

陸上人は招かれざる客であること、この国の市民権を与えるかわりに、二度と陸上には戻さないこと。そして、ジャイアンとスネ夫は精神鑑定の結果、凶暴性と嘘つき性が出たので牢屋に入れられていること──。

納得の行かないのび太たちは、通り抜けフープでジャイアンたちを助け、そのまま建物の外に脱出する。

すぐにエルが追いかけてくるが、5人はカメレオン帽子で地中に潜り、姿を隠しながら移動を続ける。

海溝の端まできたものの、エルがしつこく探し回るため、5人はそこから身動きが取れない。

すると突然、エルの乗る船がバトルフィッシュに襲われる。5人は間一髪のところでバトルフィッシュをやっつけて、ドエルの命を救う。

5人は再度牢屋に入れられ、首相を中心に裁判が行われるが、エルは徹底して5人の無罪を主張する。

意見がまとまらない中、突然緊迫した知らせが法廷に届く。それは、2、3日のうちに海底火山が大噴火し、その影響で鬼岩城が活動を開始して、世界が滅亡するという信じられない内容だった。

世界を救うには、鬼岩城まで行ってポセイドンを破壊するしかない。ところが、騎兵隊に守られた鬼岩城には、正攻法で入り込むことは不可能だ。

動揺する首相は、エルの説得もあって5人に鬼岩城まで行ってポセイドンを破壊し、地球を救ってくれるように頼むのだった。

4. ポセイドンを破壊せよ!

鬼岩城に向かう途中、エルは5人に説明する。

太古の昔にムー連邦と敵対していたアトランティスは核実験で滅びた。ところが、襲ろしい兵器である鬼角弾と自動報復システムであるポセイドンは現在でも滅びずに残っている。

今回の噴火をポセイドンは敵からの攻撃と受け止め、鬼角弾を世界中にばらまくはずだ。ポセイドンをすぐにでも破壊しない限り、地球を滅びてしまうだろう──。

一行はアトランティスに到着し、カメレオン帽子を駆使しながら少しずつ前進する。

敵のエリアに潜入するが、敵の監視は厳しく、ポセイドンがいる神殿の場所もわからないため、身動きがとれない。

そこで、しずかは自らの案で打開策を提案する。
それは、自分がわざと敵につかまり、みんなに追いかけてもらうことでポセイドンの居場所を探るという危険な賭けだった。

決死の作戦は成功し、しずかが連れ去られていくあとを追うドラえもん達。海底火山は今にも大噴火しそうな様子を見せている。

果たして、ドラえもん達はしずかを救い出し、ポセイドンを破壊することができるのか?

ラスト

連れ去られるしずかを追って、鬼岩城にたどりついたドラえもん達。通り抜けフープで内部に侵入し、奥にいるはずのポセイドンの元へ向かう。

迫りくる鉄騎隊を蹴散らして前へと進むが、敵の数が多すぎて徐々に疲弊していく。

一方、縄に縛られたしずかは、ポセイドンに向かって必死にその間違った認識を諭していた。

アトランチス連邦はとうの昔に滅亡していること、今の深海の異変はムー連邦が攻撃しているのではなく、火山の爆発が原因であること──。

ところが、ポセイドンは敵は聞く耳を持たず、鬼角弾の発射準備を進める。すでに武器も壊れ、バラバラに身を潜めるしかないのび太たち。

ドラえもんがやっとのことでしずかの元にたどり着くが、動く力も残っていない。駆け寄ったしずかの涙が四次元ポケットに落ちる。その涙に反応するポケットの中のバギー。

ポケットから出てきたバギーは、しずかを泣かせたポセイドンに怒りを爆発させる。ポセイドンが放つ熱線を浴びて、青白く燃えるバギー。

一気に加速してポセイドンの口に飛び込み、ポセイドンは爆発する。鉄騎隊はその動きを止め、鬼岩城は壊れはじめる。

脱出した一行は、滅亡するアトランチス連邦を背に、ムー連邦への帰路につく。

ドラえもん達とバギーは、ムー連邦の英雄として讃えられる。しずかは民衆の歓声を聞きながら、バギーの形見のネジを手に涙する。

エルに地上まで送ってもらい、別れを告げる5人。
いつか海底人と陸上人が手を取り合える日が来ることを夢見て、5人は家路につく。


『のび太の海底鬼岩城』のネット上での評価は、以下の記事でまとめています

⇒【のび太の海底鬼岩城】みんなの感想&評価まとめ!

登場人物

レギュラーメンバー

『のび太の海底鬼岩城』で注目のレギュラーメンバーは、しずかです。

しずかは、本作の重要ゲストキャラであるバギーが心を許す唯一の存在です。

この2人の関係が、ストーリーの終盤でも重要なポイントになってきますよ。

ゲストキャラクター

水中バギー

ドラえもんのひみつ道具で、水陸両用のバギー。人工知能により人間の言葉を話すことができる
ドラえもんたちに生意気な口をきく本作のマスコットキャラ的存在。
しずかにだけは心を許しており、恋愛感情を持つ
ストーリーの序盤から終盤まで、ポイントになるシーンのほぼすべてに絡んでいる重要キャラ。

エル

海底人。勇敢かつ規範意識の高いムー連邦の青年兵士
テキオー灯の効果が切れかけたジャイアンとスネ夫を助ける。その後も、5人が海洋生物に襲われピンチに陥った場面に遭遇し、助けてくれる。

当初、他の海底人同様に陸上人に良い印象を持っていなかったが、のちにドラえもん達に助けられてから、5人に深く感謝し、陸上人への意識も変化する。

原作のコミックスでは黒髪で、映画では金髪姿。ネット上ではイケメンとの呼び声高し。

ムー連邦

海底人の連邦国家。マリアナ海溝の海底に存在し、高度な文明を築き上げている。7000年前に滅亡したアトランチス連邦と対立していた。国民はナバラの神を崇拝する。

ムー連邦首相

ムー連邦の国家元首
当初、陸上人であるドラえもん達を「招かれざる客」扱いする。一応、5人に市民権を与え、ムー連邦で暮らすことを許可するが、2度と地上には帰さないと言い切る。

意外に素直さと柔軟性を持つ人物で、鬼岩城潜入の必要に迫られたときには、エルの助言もあってドラえもんたちの力が必要だと判断し、自ら出向いて協力を要請する。

敵キャラクター

ポセイドン

『のび太の海底鬼岩城』のボス的存在。7000年前に滅亡した海底国家、アトランチス連邦の自動報復装置を制御するコンピューター
7000年前からずっと鬼岩城に存在し、敵の攻撃に反応して、現代でいう核ミサイル的な兵器「鬼角弾」を発射するようプログラムされている。

外見は兜をかぶってヒゲを蓄えた男性の頭部。言葉を駆使し、自らを「復讐の神」と名乗る。1人称はワシ。鬼角弾を発射し、地球を死の星にすることを決意する。

そもそも、アトランチス連邦が滅亡したことも認識しておらず、海底火山の爆発をムー連邦の攻撃と勘違いするなど、コンピューターとしての性能には疑問符がつく。

バトルフィッシュ

アトランチス連邦の魚型警戒巡回戦闘艇。7000年ものあいだ海底をさまよっている。
中盤の初登場時には、沈没船内に入らずに残っていたのび太を光線で急襲する。後半は大群で登場。

鉄騎隊

アトランチス連邦のロボット騎士団。釣り上がった赤い目と三叉のヤリがトレードマーク。小さな音にも非常に敏感。デザインが歴代ドラ映画の敵キャラでもトップクラスのコワさ。邪悪なイルカのような生物に乗って海中を移動する。

『のび太の海底鬼岩城』に登場するひみつ道具

登場するひみつ道具一覧

  • どこでもドア
  • テキオー灯
  • 海藻のたねと魚の卵詰め合わせ缶詰
  • テントアパート
  • 消光電球
  • とりよせバッグ
  • ほんやくこんにゃく
  • 水上もうせん
  • 通り抜けフープ
  • カメレオン帽子
  • スモールライト
  • パクパクパーク(ジェットモグラ)
  • ムード盛り上げ楽団
  • ひらりマント
  • ショックガン
  • 水圧砲

注目のひみつ道具

テキオー灯

ドラえもん映画でおなじみのひみつ道具。
この光を浴びればどんな環境にも適応できる体になる
ただし、効果は24時間。本作ではジャイアンとスネ夫がこの持続時間をまったく意識しない行動を取ったことが問題となる。劇場版では本作が初登場

カメレオンぼうし

本作でドラえもんがずっとかぶっている帽子。いわゆる船長がかぶっているようなヨットハットタイプ。前面のイカリのマークを回すと巨大化し、そこからなかに入ることができる。
中のスイッチを押すと地面に溶け込むように超空間に潜ることができ、歩いて進むこともできる隠密系の道具。また、地上の様子を見ることもできる。しかも外から見ても絶対にバレない。ただし、中の音は外に聞こえる

『のび太の海底鬼岩城』の見どころ

つぎに見どころをピックアップしてお伝えしますね。

海底の雰囲気と敵のおどろおどろしさ

『のび太の海底鬼岩城』の舞台は海底。
海の底というだけでなんとなく不気味なのに、巨大生物が登場したり、沈没船にはガイコツがいたりと、ホラーな要素が随所にちりばめられています

1番恐ろしいのが、アトランティス軍の鉄騎隊や鬼岩城のデザイン。今の時代ではありえない、おどろおどろしさに溢れていて、強烈なインパクトです。鉄騎隊とか悪意の塊ですよ。

怖いものが苦手なお子さんには観せないほうがいいかもしれませんね。。。

でも、この怖さになんとなく惹かれるものがあるんですよね。。。これは初期のドラえもん映画に共通する要素ですが。

バギーの活躍

『のび太の海底鬼岩城』で1番の重要キャラといえるのが水中バギーです。

このバギーは、しずかにだけは一貫して心を許していて、その他のメンバーには憎まれ口を叩きます。

しずかへの恋愛感情を深めていく様子が、序盤から終盤にかけて、ていねいに表現されています。本作は、冒険物語であると同時に、バギーの恋愛物語でもあるんですね。

また、ジャイアンとスネ夫の命が助かった謎をビデオ録画していたり、ラストの重要局面で登場したりと、ストーリーのカギを握る存在でもあります。

リアルタイムで観た人いわく、最後の展開は結構話題になったとか。

イケメン海底人エルとの友情

当初、海底人のエルはドラえもん達を助けますが、陸上人ということで一定の警戒心を持っていました

5人もエルを信頼せずに、ムー連邦から逃げ出します。地上には帰さないといわれた以上、当然の判断ともいえますが。

追いかけてきたエルは、アトランチス連邦のバトルフィッシュに襲われてピンチに陥ります。

それを5人が助けることで、お互いに信頼し、一緒にポセイドン破壊作戦を決行するまでの仲になります。

イケメン海底人エルと5人の心の交流も、『のび太の海底鬼岩城』の見どころの1つですね。

最後に

『のび太の海底鬼岩城』は、歴代シリーズ中では興行収入的にはふるわなかったものの、独特の魅力を持つファンの多い作品です。

未リメイクなこともあり、ちょっと目立たない存在かもしれませんが、作中の雰囲気、敵キャラの恐ろしさ、不気味さという面ではシリーズナンバーワンの呼び声も高いです。小さいお子さんが見たら夢に出てきて夜飛び起きるかも(笑)

もちろん、面白いシーンや楽しいシーンもたくさんありますよ。

『のび太の海底鬼岩城』を特におすすめできるのは

  • 失われた文明や大陸、世界の未解決ミステリーなどが好きな方
  • ホラーな雰囲気のアニメ、敵キャラでも問題なく楽しめるお子さん
  • 海や海底にロマンを感じる方

といった感じです。

ぜひ、芝山監督初期の名作を鑑賞してみてください。

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