この記事では『映画ドラえもん のび太の大魔境』の
- 詳しいあらすじ
- 基本情報
- 見どころ
- リメイク版とのちがい
などを中心に解説していきます。
ぜひ最後まで読んでくださいね。
『のび太の大魔境』とは?
「謎とスリルがいっぱいの大探検旅行。どうなるドラの4次元ポケット!!」
公開年月日 | 1982年3月13日 |
通算 | 3作目 |
監督 | 西牧秀夫 |
脚本 | 藤子不二雄 |
時間 | 91分 |
動員数 | 250万人(歴代映画ドラえもんシリーズで33位) |
主題歌 | 『だからみんなで』 歌・岩渕まこと 曲・菊池俊輔 歌詞・武田鉄矢 |
リメイク | あり。2014年に『新・のび太の大魔境〜ペコと5人の探検隊〜』としてリメイクされた。 |
本作『のび太の大魔境』は、5人がゲストキャラと友情を築きながら力をあわせて敵に立ち向かうという、歴代では割と王道パターンのストーリーです。
序盤から終盤までしっかり積み重ねるようにストーリーが展開するため、ドラえもん映画にしばしば見られる「本編に入るまでに時間がかかる」ことがないのも魅力です。
結果的に、展開がなかだるみすることもなく、一定の緊張感を持って最後まで観ることができますよ。
また、ドラえもん映画の定番である「動物を題材とするパターン」は本作がはじめてだといえます。
歴代ドラえもん映画と比較しての特徴は、
- SF的な仕掛けが多いドラえもん映画シリーズ中でも、終盤はかなり大胆なストーリー
- ジャイアンが主役級の扱い
- 珍しく舞台が宇宙や別の惑星でもなく、別時代でもない
などが挙げられますね。
リメイク版についても記事の後半で解説していますよ。
『のび太の大魔境』の詳しいあらすじ
1. ペコとの出会い
明日から春休みを迎えるのび太たち。
ジャイアンとスネ夫が、まだ地球上で誰も足を踏み入れていない魔境や秘境に探検旅行に行きたいと言いはじめる。
そんな魔境や秘境をドラえもんに探してもらえ、と無理難題を押し付けられるのび太。
のび太はドラえもんと、自家用人工衛星で衛星写真を撮影しながら魔境探しをはじめる。
アフリカ大陸に絞って魔境を探すが、なかなかそれらしきエリアは見つからない。
ひょんなことからのび太の家で飼われることになった犬のペコが1枚の不思議な写真を見つけ出す。そこはザイールのコンゴ盆地の奥のあたりで、巨大な石像が写っている。
地理に詳しい出木杉に写真を見せると、それがヘビースモーカーズフォレストといわれ、古来から謎多きエリアだと判明する。
いつも白く煙っていて、通常の人口衛星では衛星写真がとれないのがその名前の由来だ。
それこそが探していた魔境だと確信し、大喜びするのび太とドラえもん。
すぐにジャイアン、スネ夫、しずかに知らせて、ペコも一緒に冒険の旅に出発するのだった。
2. ヘビースモーカーズフォレストへ
まずは目的地から100キロの場所にどこでもドアで移動する一同。
そこから、自分達の足で歩いて目的地の巨神像に向かうことにする。
ジャングルの中を冒険の雰囲気を味わいながら進む5人。
ところが、途中でみんなが些細な用事を思い出してどこでもドアで日本に戻ることに、ジャイアンは腹を立てる。
また、猛獣誘い寄せマントをつけたことで1人だけヒドイ目にあったジャイアンは、翌日からは冒険に参加しないとへそを曲げてしまうのだった。
その夜、ジャイアンの枕元に巨神像の幻が現れる。
巨神像は冒険を続けるようにジャイアンを激励し、目的地までの地図を授けてくれるのだった。
俄然やる気になったジャイアンは、1日目に使ったひみつ道具を置いていくことを提案。皆はしぶしぶ承知して冒険の続きを始める。
道中、何度も危ない目にあいながら、なんとかヘビースモーカーズフォレストに到着した5人と1匹。
深い深い谷を降りて、やっとの思いで死霊の国と呼ばれる暗い谷底に降り立つことに成功する。
すると突然、ペコが2本足で立ち上がり、人間の言葉で話しはじめる。
なんと、ペコの正体は、ヘビースモーカーズフォレストに存在する犬の国、バウワンコ王国の王子だったのだ。
3. バウワンコ王国に潜入
ペコはみんなを驚かせたことを謝罪し、事情を説明する。
バウワンコ王国が大臣のダブランダーの陰謀によって乗っ取られたこと。国王だった父は暗殺され、自分は間一髪で逃げることができたが、地下水に巻き込まれ、日本人の船員に助けられたこと。その船が日本行きの船だったこと──。
バウワンコ王国に潜入した一行。まずは、王国一の兵士ブルススの屋敷に向かい、そこでダブランダー軍の兵士に襲われていた少年チッポを助ける。
次に一行はブルススを地下牢から救い出すが、そこで潜入がバレて国中に指名手配されてしまう。
身を潜めているあいだ、ブルススがバウワンコ王国に古くから伝わる予言を語る。それは、バウワンコ1世が残した「5000年後に国に危機が訪れた時、10人の外国人が巨神の心を動かして国を救う」というものだった。
巨神像の中に入れば、その真の意味がわかるかもというブルスス。
お腹を空かせた一行は、あとからすると約束すれば今その効果を先取りすることができる道具『先取り約束機』を使い、お腹を満たすのだった。
巨神像に行くけばすべてがわかると確信した一行は、夜までまって巨神像に向けて出発する。ところが、敵の参謀コス博士もまた予言の内容を知っており、ペコたちが巨神像に近づくことを察知していた。
森のなかで敵に囲まれたペコたちは、ブルススが食い止めるうちに巨神像に向けてひた走る。ところが敵の巨大な兵器による猛攻で、馬車は砕け、森は火の海となり、一行はどうにもならないところまで追いこまれてしまう。
4. 巨神像へ
観念したペコは、外部の人間であるのび太たちをこの戦いに巻き込んだことを侘びる。
そして、自分が敵を引きつける間に地下水脈から脱出するよう伝えると、身を潜めていた茂みから出ていってしまう。
絶句する一同。そこでジャイアンが決心したように立ち上がり、ペコを追いかける。納得のいかないペコはジャイアンと口論になるが、やがて2人は無言で同じ方向に歩きはじめる。
ジャイアンの男気ある行動に感じ入ったのび太、ドラえもん、しずかはあとを追いかけ、最後にスネ夫も合流する。
こうして、玉砕覚悟の一同は誓いを新たにして、巨神像の下で待ち受けるダブランダー軍のもとに姿を現す。
狙いは1つ、誰か1人でも巨神像の内部に入って、例の伝説を実現させるヒントを見つけることだった。
同時になにかをひらめいたしずかが、先取り約束機に向かって、懸命にあることを約束をする。
サベール隊長の合図で敵の攻撃がはじまり、6人は一斉に巨神像に向かって走りだすのだった。
ラスト
戦いがはじまると、空の彼方から新たな5人の戦士が武器を持って助けにくる。それは、未来から来たドラえもん達5人の姿だった。
戦いがはじまる直前にしずかは、『先取り約束機』に「もし無事に帰れたら、きっと過去にさかのぼって助けに来る」と約束したのだった。
もう未来からきた4人に敵を任せて、5人とペコ、そして未来のドラえもんは巨神像の内部を進む。追ってきたサベール隊長の前にペコが立ちはばかり、1対1の真剣勝負がはじまる。
一方、伝説で語られる「巨神の心」までたどりついた一行。その大きなハート型の彫刻をみんなで回すと、エネルギーが吹き込まれた巨神像が動き出すのだった。
突然回りだした歯車にマントが挟まれて高所から落下するサベール隊長。
巨神像は、コス博士率いる空飛ぶ船と火を吐く車の軍団を蹴散らし、形成は一気に逆転する。
コス博士の乗る空飛ぶ船が巨神像の心臓を狙って突っ込んでくる。ペコがペンダントを持って強く念じると、巨神像は船を投げ飛ばし、船は爆発する。
逃げるダブランダー。王国を諦めてスピアナ姫を連れ去ろうとするが、そこに巨神像に乗ったペコが現れ、ダブランダーを成敗。
スピアナ姫と抱擁し、王国を取り戻すことに成功する。
5人はペコ達に別れを告げ、どこでもドアで日本に戻る。
そこから武器を持って『先取り約束機』との約束通り、タイムマシンで過去の自分たちを助けに向かうのだった。
『のび太の大魔境』のネット上の評価は、以下の記事にまとめています。
登場人物
レギュラーメンバー
『のび太の大魔境』で注目のレギュラーメンバーはジャイアンです。
序盤から終盤まで、ジャイアンの揺れ動く心理面を追いながらストーリーは進んでいきますよ。もはや、主人公のような感じですね。
いつものようにわがままぶりを発揮しますが、らしくない神経質な姿も見せつつ、終盤の大事なシーンでは持ち前の男気を見せて視聴者の感動を誘います。
ペコとジャイアンの関係に注目しながら観るとおもしろいですよ。
次点で注目なのは、しずかです。
とくに、終盤はしずかのアイデアでピンチが救われるので、しずかの言動に注目です。
ゲストキャラクター
ペコ
正式な名前はクンタック。バウワンコ108世の子でバウワンコ王国の王子。犬種はアメリコンコッカースパニエルの外見に近い。原作のコミックスでは最後まで服を着ない。
ダブランダーの反乱軍に生きながら棺桶に入れられ、墓地に送られているときに、偶然棺桶ごと湖に落ちて命拾いする。湖からコンゴ川の河口まで流され、そこで日本の船に乗り、日本までたどりついた。
船内で日本語をおぼえて、入国後すでにのび太たちの言葉がわかるほど上達が速く、賢い。また、剣の腕も達人なみの腕前。
チッポ
バウワンコに暮らす幼い犬。両親や村人がダブランダー軍の兵器製造に連れ出されてお腹を空かしていたため、兵士の弁当を盗み食いする。追われているところをペコ達に助けてもらい、以後ペコ達の王国奪還に協力する。
ブルスス
ペコの父バウワンコ108世の親衛隊長。王国最強の兵士。ダブランダー軍に牢屋に捕らえられているところをペコ達に助けてもらう。ペコとの再会を涙を流して喜び、情に厚い一面を持つ。
スピアナ姫
ペコの婚約者。ダブランダーに軟禁され、自分と結婚するように迫られている。ペコの生存と帰還を信じて待ち続けている。外見はペコと同じく真っ白な毛並みで、両耳が長く垂れ下がっている。
敵キャラクター
ダブランダー
バウワンコ王国の大臣。野心家で、バウワンコ108世を策謀により暗殺し、同時にペコも殺そうとした。ペコを追い出したあとは自ら王を名乗り、国民に圧制を敷く。
国外征服をもくろみ、「空飛ぶ船」、「火を吐く車」といわれるバウワンコ王国に封印されてきた古代兵器を大量生産している。
サベール隊長
ダブランダーの親衛隊長。剣の達人。独眼で、片眼には眼帯をしている。騎士道精神の持ち主で、終盤ペコがのび太をかばって立ちふさがると、剣のないペコに剣を渡し、一騎打ちをはじめる。
コス博士
ダブランダー配下の科学者で参謀的な存在。空を飛ぶ船と火を吐く車の大量生産を指揮する。また、博識でバウワンコ王国に伝わる伝説にも詳しい。
『のび太の大魔境』に登場するひみつ道具
登場するひみつ道具一覧
- 自家用人工衛星
- 壁掛け犬小屋
- 六面カメラ
- 出前電話
- 植物改造エキス
- 即席エレベーター
- 植物改造注射
- 猛獣さそいよせマント
- 桃太郎印のきび団子
- スモールライト
- ショックガン
- スーパー手袋
- どこでもドア
- ほんやくこんにゃく
- キャンピングハット
- 電車ごっこロープ
- 重力ペンキ
- さかのぼりボート
- 通り抜けフープ
- 先取り約束機
- 名刀電光丸
- 空気砲
- タケコプター
注目のひみつ道具
先取り約束機
本作でもっとも活躍するのが、この先取り約束機です。
「あとからすると約束する→今その行為をやったのと同じ効果が得られる」という効果の前借りができる道具。
あとから寝ると約束する→たくさん寝たように今すぐ頭がスッキリする、という使い方をします。
終盤のピンチでこの道具が活躍するので、注目ですよ。
『のび太の大魔境』の見どころ
次は見どころをピックアップしてお伝えしますね。
さまざまな動物が飛び出すジャングルを大冒険!
本作は、サファリハットをかぶったドラえもんが象徴するように、ジャングルやサバンナを冒険し、色々な猛獣が登場します。
- ヒョウ
- 大蛇
- サイ
- ゴリラ
- ワニ
- ライオン
多少スリリングなシーンもありますが、動物が好きなキッズが喜ぶシーンが多いですよ。
ただし、今の映画だったら動物虐待にとられかねないような表現も一部あるので、苦手な方はご注意ください。
主役はジャイアン。ペコとの友情
本作『のび太の大魔境』の隠れた主役はジャイアンです。
ペコとジャイアンの関係性がこの映画のテーマといっても過言ではありません。
終盤、観念したペコが1人で隠れていた林を出て、その後を真っ先にジャイアンが追うことになるわけですが、そのシーンを演出するために前半から様々な伏線が張られています。
ジャイアンの心の動きを丹念に追いながら見ていると、本当に感動できるシーンなんですね。
特にリメイク版は、ラストの別れのシーンもより感動的な演出が施されています。
ぜひ、本作はジャイアンの言動に注目しながら見てくださいね。
伝説が実現する?10人の外国人の謎
バウワンコに古くから伝わる伝説は、国が危機におちいったとき、10人の外国人が国を救うというもの。
その伝説を聞いて、ドラえもんたちは、自分たちがその中の5人かもしれないが、残りの5人は誰か?ということを疑問に思ったまま、ダブランダー軍との戦いに挑みます。
最後の最後でしずかが先取り約束機を使うことを思いつき、残りの5人が助けにくるわけですが。。。
この真相が、さすがドラえもん映画と手を打ちたくなるようなSF的な仕掛けなんですね。
しかも、そのまま敵とのバトルシーンになだれこみますからまさに物語の興奮度も最高潮といった感じです。
10人の謎が明かされてからラストまでの怒涛の展開
バトルシーンがはじまってからラストまで、話は一気に進んでいきますよ。その切羽詰まった展開は実にスリリング。
ペコとサベール隊長の一騎打ちもあり、本作の物語の要である巨神像の謎も解き明かされていきます。
ドラえもん達に押されていたダブランダー軍も、途中で負けじと古代兵器を投入してきて、戦いはクライマックスを迎えます。
双方の命をかけた戦いに注目してください!
リメイク版『新・のび太の大魔境』とは?
続いては、リメイク版の『新・のび太の大魔境』について解説していきます。
基本情報
「仲間がいる。冒険がある。」
本作を端的に言い表している、良いコピーだと思います。
公開年月日 | 2014年3月8日 |
通算 | 34作目 |
監督 | 八鍬新之介 |
脚本 | 清水東 |
時間 | 109分 |
動員数 | 326万人(歴代映画ドラえもんシリーズ19位) |
主題歌 | Kis-My-Ft2「光のシグナル」 |
基本的に、オリジナルよりこのリメイク版の方が原作のコミックスに忠実に作られています。
ストーリーの基本は同じですが、変更点もあります。
追加ゲストキャラクター
追加されたキャラクターを見ていきましょう。
チッポの両親
オリジナルと原作のコミックスでは最後のパレードのシーンで一瞬登場するのみ。リメイク版では連れ去られる前後のシーンがしっかり描写されている。
ブルテリ&バーナード
ダブランダー軍の兵士。2人ともどこか憎めないキャラで、ボケのバーナードとツッコミのブルテリといった雰囲気。
チッポと同時に登場。チッポが盗んだ弁当はこの2人のものという設定になっており、登場そうそうペコに打ちのめされる。
その後も、ペコ達が指名手配犯として印刷されたポスターについて国民に説明するシーンや、ダブランダー失脚後は厨房で皿洗いさせられるシーンもあり。
その他キャラの変更点
スピアナ姫のルックスが全面的に変更。毛並みは白から茶色になり、かわいらしい造形に。登場シーンも増えて、よりヒロインらしく描かれています。また、ペコへの愛情もオリジナルよりしっかり伝わってきます。
リメイク版の声優について
リメイク版のレギュラーメンバーの声優は、水田わさびさんをはじめとする第2期メンバーですね。
おもなゲスト声優はこちらです。
キャラクター | リメイク版声優 |
---|---|
サベール隊長 | 小栗旬 |
スピアナ姫 | 夏目三久 |
ブルテリ | 多田健二(COWCOW) |
バーナード | 山田善し(COWCOW) |
この4キャラともゲスト声優にありがちな違和感がほとんどなく、キャラもイメージどおりで、キャスティングとしては成功していると思いました。
リメイク版『新・のび太の大魔境』でのストーリー変更点
リメイク版でのストーリー上の変更点をまとめています。
冒頭〜序盤
重要な変更点はないですね。
しいていえば、のび太のママが失くしたバッグをペコが見つけるシーンが原作どおり丁寧に描写されています。
また、序盤のジャングル冒険で、着せ替えカメラで水着になって湖で遊ぶシーンが追加されています。
- のび太、スネ夫、ジャイアンが用を足すシーンカット。突然しずかがお手洗いに行きたいといいだす。
- どこでもドアの消失理由の変更。オリジナルはワニにかじられて消失だが、リメイク版では空き地で置きっぱなしのどこでもドアを見つけた神成さんが解体する。
中盤
大きな変更点は、追加キャラクターのブルテリ & バーナードがストーリーに絡むことでしょうか。
リメイク版ではチッポが盗み食いした弁当はブルテリ&バーナードのものだったという設定になります。
チッポの両親や村人たちが古代兵器製造に連れ出されているシーンも描かれています。これは原作にもオリジナルにもなかったシーンです。
- チッポの荷車に隠れて移動中、サベール隊長に見つかりそうになるが、変身ドリンクで難を逃れるシーンの追加。
終盤〜ラスト
終盤以降は重要な変更点、追加点がいくつかあります。
決戦前夜にペコとのび太が語り合うシーン追加
なかでも重要なのは決戦前夜のシーンの追加ですね。
ペコが眠れなくて剣の稽古をしていると、そこにのび太が来て2人は色々と語り合います。一緒に魚肉ソーセージを食べたり。
オリジナルでは薄めだったのび太とペコの友情を深めるシーンとして、しっかりストーリーに効いていますよ。
サベールvsペコ⇒サベールvsのび太に変更
また、サベールと1対1で勝負するのがペコからのび太に変更されました。これは原作のコミックス通りに変更された形です。
オリジナルではよりペコが活躍する演出。原作とリメイク版では、主人公ののび太が活躍する演出に分かれたといえます。
盛り上がりという意味では、リメイク版のほうがしっかり尺をとって、戦いをよりドラマティックに描いていますね。
なるべく主人公ののび太が活躍するように、という演出は他のリメイク版でもよく見られる傾向です。
- ジャイアンがペコを追いかけていき口論するシーンでペコを殴る。
- 最終決戦後のパレードシーンがカット。代わりに食事シーン、しずかの入浴シーンの追加。これも原作どおりに。
- 別れのシーンでペコがジャイアンに殴られた頬のあたりに拳を持ってきて笑う。
最後に
『のび太の大魔境』は、歴代シリーズ中でもしっかりストーリーが練られてバランスの良い秀作です。
旧版・リメイク版ともにおすすめできる内容になっています。
おすすめできるのは
- 犬をはじめとする動物好きなキッズ
- ジャイアンが好きな方
- スリルのある冒険ストーリーが好きな方
といった感じです。
ぜひお子さんと一緒に楽しんで観てくださいね。
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