『のび太とアニマル惑星(プラネット)』とは?あらすじと見どころを解説。ネタバレ注意!

この記事では、映画ドラえもん『のび太とアニマル惑星(プラネット)』の

  • 詳しいあらすじ
  • 基本情報
  • 見どころ

などを中心に解説します。

ぜひ最後まで読んでくださいね。

『のび太とアニマル惑星(プラネット)』とは?

映画公開時のキャッチコピー

「ふしぎな動物の世界で、大冒険がはじまる!!!」

 

公開年月日 1987年3月14日
通算 11作目
監督 芝山努
脚本 藤子・F・不二雄
時間 99分
動員数 380万人(歴代映画ドラえもんシリーズで8位)
主題歌 『天までとどけ』
歌 武田鉄矢
歌詞 武田鉄矢
曲 堀内孝雄
編曲 原田末秋
リメイク なし
ざっくりストーリー

動物たちが暮らすアニマル惑星に迷いこんだのび太とドラえもん。ひょんなことから犬の少年チッポと仲良くなる。
あるとき、のび太たちはアニマル惑星の隣の星に住む民族ニムゲが動物たちを襲ったことを知る。のび太たちは、動物たちを守るために、ニムゲとの決戦に挑むのだった──。

歴代映画ドラえもんシリーズと比較しての特徴はこちら。

  • かわいい動物が登場して小さい子どもに人気
  • 環境問題に対する痛烈な批判が盛り込まれた社会派作品

『のび太とアニマル惑星』といえば、かわいい見た目の動物がたくさん登場し、小さい子どもから人気が高い作品。

それとは裏腹に、藤子先生が環境問題に対する痛烈なメッセージを込めた社会派作品でもあります。

本作の主題そのものが「行き過ぎた開発のため荒廃したニムゲvs自然豊かなアニマル惑星に暮らす動物」という構図ですね。
さらに、作品の随所に環境破壊への批判が盛りこまれています。

のちに『のび太とアニマル惑星』を振り返った藤子先生が、あれは少しやりすぎた、という旨の回想を漏らしたほどです。

『のび太とアニマル惑星(プラネット)』の詳しいあらすじ

ネタバレ注意!
ここからは詳しめにあらすじを書いていきます。ネタバレを気にする方はスルーしてくださいね。

1. ピンク色のモヤと動物たち

ピンク色のモヤの中を寝ぼけたままパジャマ姿で歩くのび太。
モヤの先は見ず知らずの森だった。のび太はそこで、人間のように服を着て、人間の言葉を話す数匹の動物を目にする。
動物達は手に不思議な光る花を持っていた。そのうち1人は去り際にそれを地面に落としていった。

のび太はそれを拾ってモヤの中を引き返し、部屋の前で眠りに落ちる。

翌日、のび太は拾った花を見て、昨日の出来事が夢ではないと確信する。

その夜、のび太は部屋の前の壁からピンク色のモヤが漏れでているのに気づき、真相を確かめるべくその中に入っていく。

昨晩の森に着くが、天候は嵐だった。
タケコプターでムリに飛ぼうとするのび太は、強風にバランスを失い急降下するが、後を追ってきたドラえもんに間一髪で助けられる。

その後、2人は昨晩のび太が見た犬の子どもチッポがイカダで川を流されているのを救助する。

息子を捜索していたチッポのパパに家に招待される2人。帰り際、2人は夜空に巨大な月が浮かぶのを見て、ここが地球ではない別の惑星だと確信する。

翌日、昨夜出会った動物達が人間と同じ5本指で、2足歩行ししていることに違和感を抱くドラえもん。

今度は裏山で偶然ピンクのモヤを発見したのび太とドラえもんは、しずかも誘って3人でチッポの元に遊びに行くのだった。

2. モヤの謎とアニマル惑星の神話

3人は上空から街の様子を窺うが、不思議と動物の姿はなく、チッポの家も留守だった。
ドラえもん達は引きつづき街の様子を探るが、工場地帯に22世紀の地球よりも高度な環境設備が整っていることに驚きを隠せなかった。

その頃、3人のあとを追ってアニマル惑星に来たジャイアンとスネ夫は、森の中で迷っていた。
裏山へ帰ろうとするが、モヤの量が減って帰るに帰れない。

そこで、モヤを出す機械を地中から掘り出した2人は、適当にスイッチを操作し、どうにかモヤを増やすことに成功する。ところが、モヤを通ってでたのは裏山ではなく、見知らぬ荒廃した地獄みたいな光景だった。

夜になっても動物達を見つけられないドラえもん達だったが、やがて小高い丘に建てられた神殿が光を帯びて、動物達がぞろぞろと家から出てくる。
動物たちは長い階段を登って神殿へ向かうと、お祈りをして口々にお祝いの言葉を掛け合っている。

今日はこの国のお正月だったんだ、と気づくドラえもん。
その後、3人はチッポと会い、大ごもりの晩といわれるこの儀式の意味と、この儀式の由来となった動物たちの国に伝わる神話を聞く。

チッポは、3人に今年こそ星の舟と光の階段を見つける計画を実行すると打ち明ける。
星の船は、遠い昔に神がこの星にたどり着いたときに乗っていたとされる舟のこと。光の階段は、神がニムゲと呼ばれる悪魔族から守るために、動物達を近くの星からこの星に移住させたときに使った階段のことだという。

それらは禁断の森に眠っているとされ、その森は、ピンク色のモヤが存在するあの森のことだった。

ジャイアンとスネ夫は、地獄のような場所から禁断の森に引き返すが、ふいにモヤのなかに人影を見て驚き、一気に森を抜けて川岸にたどり着く。

そこで川に落ちて気を失う2人だったが、あやうく動物達に助けられて、やっとドラえもん達と合流するのだった。

3. ニムゲ襲来。チッポを救え!

チッポの部屋で禁断の森の遺物探しの計画を聞く5人。
ところが、ジャイアンは昨日見た人影への恐怖が忘れられず、禁断の森いは絶対に行かないという。

結局、チッポのいとこのロミが遊びに来たことで、その日の遺物探しは中止になり、5人は地球に戻ることに。

ところが、森の中で見つけたモヤは消えそうになっていた。モヤ製造機を見るなりドラえもんはあることを思い出す。

これは22世紀で発売された『どこでもガス』で、どこでもドアのように便利な道具だが、不良品が多く、発売中止になってしまった。

これを4人は、チッポが話していた神話の光の階段は、どこでもガスのことだと気づく。
さらに、スネ夫達が迷い込んだ地獄のような星は、ニムゲが住む星だということも。

5人は消えかかるモヤの中を駆け抜け、なんとか地球に戻ることができたのであった。

翌日、ママから環境問題の話を延々と聞かされるのび太とドラえもん。

空き地では、ジャイアンがチッポの幽霊の声を聞いたと訴えている。調べてみると、それが探検セットの糸なし電話から助けを求めている声だとわかった。

ニムゲに襲われたらしいチッポ達を助けるため、5人は宇宙救命ボートに乗ってアニマル惑星に向かう。

ニムゲの襲撃により破壊されたアニマル惑星。
5人は瓦礫に埋もれたチッポを助け出したものの、ロミが人質としてニムゲにさらわれてしまう。

5人は禁断の森に隠れる動物たちに迎えられ、翌日もう一度襲ってくるであろうニムゲと戦う決意をするのだった。

4. のび太の活躍と最終決戦

どうしてもロミを助けにいきたいというチッポ。
そのために、ドラえもん達は禁断の森に埋まっているとされる星の舟を探す。

すると、3時間だけとびきり幸運になれる『ツキの月』を飲んだのび太が、一発で星の舟だと思われる宇宙船を発見する。
のび太が1人で乗りこむと、舟は意図せず勝手に空の彼方に向けて出発してしまう。

地獄星に到着したのび太は、運良くニムゲの来ている防護服を入手し、正体を隠して潜入することに成功する。

途中、正体がバレそうになるものの、警察のスパイとして潜りこんでいた男の力も借りて、無事にロミを救出し、無事にアニマル惑星に戻ることに成功する。

明日の決戦の前に、ありったけの知恵を絞って戦う準備を進めるドラえもん。

果たして5人はニムゲの手からアニマル惑星を守ることができるのか?

ラスト

いよいよ戦闘が開始する。
5人は、禁断の森にニムゲの宇宙船をおびき寄せ、手始めに空気砲の集中攻撃を浴びせる。

その後も動物達の力も借りて善戦するが、ニムゲが空中から炎を噴射して森を焼きはじめると、為す術なく追いこまれてしまう。
さらに空の彼方から宇宙船の大群が押し寄せてきて、5人は敗北を覚悟する。ところが、その大群はニムゲを追う連邦警察だった。

のび太は地獄星で会ったスパイとも再会し、お互いの無事を喜ぶ。連邦警察はニムゲを一掃し、同じ地獄星に住む人間として、動物たちにニムゲの蛮行を深く謝罪する。

ニムゲの総長は、連行される際に、自分のマスクを取ってほしいと申し出る。素顔を晒した指導者は深呼吸すると、アニマル惑星の空気の素晴らしさに、心から満足した表情を見せる。

チッポと再会を約束して地球へ向けて出発する5人。
地球に戻ると、裏山のゴルフ場開発が中止になったと聞き、安堵するのであった。


『のび太のアニマル惑星』のネット上での感想と評価は、以下の記事にまとめています。

⇒【のび太とアニマル惑星(プラネット)】みんなの感想&評価まとめ!

『のび太とアニマル惑星』の登場人物

レギュラーメンバー

『のび太のアニマル惑星』で注目のレギュラーメンバーはのび太です。

1人でニムゲの星に乗りこみ、チッポのいとこのロミちゃんを救出するなど、大活躍!

ゲストキャラクター

チッポ

やんちゃで冒険好きな犬の少年。
年齢は言及されないが、人間でいうと小学校中学年から高学年ぐらいか。
暴風雨のなかイカダで川下りしていたところをのび太とドラえもんに助けられ、友達となる。

チッポの父

チッポが暮らす街で警察官を務める。
親しみやすい反面、チッポを厳しく叱ったり、ビンタするなど真面目で厳しい一面も持つ。

チッポの母

やんちゃなチッポに手を焼いている。セリフ数は少ないが、とても優しそうな性格が伝わってくる。

ロミ

チッポのいとこで、かわいらしい犬の女の子。
物語中盤でニムゲに連れ去られてしまう。ロミはチッポのアイドル的存在らしく、ロミがチッポ宅を訪ねてくるだけで大喜びする。

連邦警察

コックローチ団を追うニムゲ星の警察。
のび太がニムゲ星に潜入したとき、連邦警察のメンバーの一人も潜入していて、図らずも協力することになる。

敵キャラクター

ニムゲ(コックローチ団)

チッポやアニマル星の住民からはニムゲと呼ばれているが、正式名称はコックローチ団。秘密結社「ニムゲ同盟」とも。アニマル星から見える巨大な月(地獄星ともいう)に住んでいる。
ニムゲ星は空気が汚れているため、団員は全員フルフェイスのマスクをしている。
ニムゲは自然豊かで美しいアニマル星を襲い、のび太たちと戦うことになる。

ニムゲ総長

コックローチ団の長。
ラストでマスクを外すシーンがある。マスクの下は赤茶色の長髪をなびかす美青年。その雰囲気は意外なほど爽やかで、バトルシーンで見せた森を焼くなどの残虐な行為とはギャップがあり、ストーリー中でもかなり印象的なシーンとなっている。

『のび太とアニマル惑星(プラネット)』で登場するひみつ道具

登場するひみつ道具一覧

  • タケコプター
  • 台風のおめめ
  • ノビールハンド
  • ジェットモグラ
  • 植物あやつり機
  • 動物ごっこぼうし
  • ミノムシ式寝袋
  • カツ丼入り圧縮非常食
  • 泥水浄水器
  • 糸なし電話
  • 警報用花火
  • ミニカラオケセット歌詞カードつき
  • どこでもガス
  • タイム虫眼鏡
  • 宇宙救命ボート
  • キャンピングカプセル
  • ツキの月
  • 雨雲製造機
  • 空気砲
  • ショックガン

注目のひみつ道具

動物ごっこぼうし

ドラえもんたちが、アニマル惑星になじむためにかぶった帽子。形状は帽子というより、動物の耳付きのヘアバンド。うさぎなら音に敏感になる、キツネなら鼻がきくようになるなどの特殊効果があります。

どこでもガス

『のび太とアニマル惑星』はのび太がピンク色のモヤを歩くところから始まります。
このピンク色のモヤは、22世紀のいわくつきの道具「どこでもガス」であることが、話の途中であかされます。
さらに「どこでもガス」が、ニムゲ星とアニマル星の神話にまつわる重要な道具であることも話の後半で明らかになってきます。

ツキの月

飲むと3時間だけツキまくるという月の形をした薬。ゴツゴーシュンギクという薬草から作られている。普段から運が悪い人間が飲むほど効力が高まるため、満場一致でのび太が飲むことに。

『のび太とアニマル惑星(プラネット)』の見どころ

つぎに見どころをピックアップしてお伝えします。

ほのぼのした動物たちの世界

アニマル星には、いろいろな動物たちが、まるで人間のような社会を形成して平和に暮らしています。

その愛らしい姿は、ほのぼのとしていて、見ているだけで癒やされます。
ただ、人間のような手足を持ち、人間のように言葉を操る動物たちの姿に、ドラえもんは最初驚きを隠せませんでした。
なぜそのような動物たちが存在するかの謎は、ストーリーの中盤に出てくる、動物たちの先祖とニムゲの神話に隠されています。

アニマル星とニムゲの神話

アニマル星には古くから伝わる神話があります。

その昔、アニマル星から見える月には動物たちの先祖が住んでいて、そこにはニムゲという悪魔族が住んでいた。
神様は動物たちをニムゲから逃れさせるため、アニマル星に星の船でやってきて、自然豊かな世界をつくりあげた。
動物たちは、神様が用意した光の階段を使ってニムゲの支配からアニマル星に逃げてきた──。

チッポは、その神話に登場する「月の船」と「光の階段」を見つける計画を立て、のび太たちもその計画の仲間に加えます。

そして、この神話が作り話ではなく、すべて現実の話だったというところが、『のび太とアニマル惑星』に作品としての奥行きを持たせる仕掛けとなるんですね。

アニマル星の神話のその秘密については、以下のnoteで詳しく解説しています。

⇒のび太とアニマル惑星を考察。ニムゲ総長がイケメンな真の理由

のび太のニムゲ星への潜入

物語の終盤、のび太はロミを助けるためにツキの月を飲み、単身、ニムゲのアジトがある地獄星へ潜入します。ツキの月の効果が続くのは3時間。

地獄星では何度もニムゲに姿がバレそうになり、ハラハラした展開が続きます。

主人公のび太が運の良さを最大限に発揮しながら、最終的に意外な展開でロミを救出する姿は、本作の見どころですよ。

『のび太とアニマル惑星(プラネット)』のゲームボーイソフトもある

なんど、ゲームボーイで『のび太とアニマル惑星』を下敷きにしたソフトが発売されていたようです。その名も『ドラえもん2 アニマル惑星伝説』。1992年にエポック社が発売。

内容は、RPGと横スクロールアクションが合わさったようなゲームみたいです。90年代はゲーム熱の盛り上がりがすごくて、ドラえもんもいろいろとソフトを発売していますね。

ゲームのレビューはこちらのブログに詳しいので興味のある方は訪問されてみてください。

最後に

『のび太のアニマル惑星』は、歴代作品でもメッセージ性がとくに高い作品です。
さらに、物語としての奥行きも備えていて、繰り返し見るたびに新しい発見があります。

『のび太のアニマル惑星』をとくにおすすめできるのは

  • 動物が好きな小さいお子さん
  • 「深い」ドラえもん映画が観たい人
  • のび太が活躍する作品が観たい人

といった感じです。

ぜひ、かわいさと深さを兼ね備えたSFドラファンタジーを楽しんでくださいね。

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